F1ドライバーは世界最速のドライバーです。たとえば、鈴鹿のレースの場合、平均時速は250?。東海道新幹線のスピードとほぼ同じです。1レースあたりの走行距離がだいたい300?ですから、F1ドライバーは、東京から浜松までの距離を加減速しながら、平均時速250m、最高時速300?超えで、しかも道幅の狭いサーキットを一気に駆け抜けていることになります。私も時々遊びでレーシングカードに乗ることがあります。比べるのも恥ずかしいですが、レーシングカードのスピードでさえ、ハンドルを切ってコーナーを曲がるのが精一杯です。
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F1ドライバーは最高時速300m以上のスピードの中でハンドルを実に微妙にコントロールしているわけですから、これだけでも彼らが驚異的な身体能力の持ち主だとわかっていただけるのではないでしょうか。オンボードカメラで見ていると、誰にでもできそうな印象を受けるかもしれませんが、時速200?でさえ、素人の私たちにはハンドル操作はとうてい無理ですし、非常に危険が伴います。なぜ彼らが高速のなかで、このような神業的なことができるのか。一言でいうならば、反射神経が飛びぬけて敏感なのではないかと思います。身体全体がセンサーの役割を果たしていて、そのセンサーで微妙にコントロールしながらフルスピードで走行しているのだと思います。そのセンサーがとてつもなく研ぎ澄まされた感覚の持ち主たちといっていいでしょう。「運」と「努力」だけでは、あの速度でのトップドライバーにはなれません。先天的に類まれな反射神経に恵まれ、厳しいトレーニングに耐えた人たちだけが、24席しかないF1のドライバー・シートに座れるのです。